外国語の単語の覚え方 – パート1

how to learn vocabulary in a foreign languageこの3パート・シリーズでは、外国語の語彙をどうやって覚えて、後で忘れないようにするにはどうすればいいかを述べます。

語彙を必要な時に増やせると、新しい言葉を話すのがとても簡単になり、ずっと楽しくもなります。

このシリーズではA.R.T. テクニックについて学び、それを自分の外国語学習でどのように使えばいいかを学びます。これで新しい単語を学ぶための簡単で信頼できるシステムが身につくのです。

また、何歳であっても、どんな才能を持って生まれてきたとしても、記憶力を向上させるためにシャーロック・ホームズや(映画ベスト・キッドの)ミヤギ、ジャズの演奏家から学べることがあるとわかります。

興味が湧いてきましたか?

そうだといいのですが。これは楽しめると思います。

では、本題に入りましょう。

注記:今回は3つの記事に渡る長いシリーズです。もし時間がなくて今すぐ読めない場合は、僕のメール・ベースの無料コースに登録して記憶力を向上させるというのはいかがでしょう?

記憶について一言(懐疑論者のために)

(もしすぐに主題に進みたい場合は、このセクションをスキップして構いません。)

記憶暗記といった言葉は外国語学習者の間で論議を巻き起こすのですが、問題はその意味の解釈に起因することが多いようです。

例えば、過去に僕が暗記の話題を持ち出した時、よくある反応は次のようなものでした。「暗記はいいとは思わない。語彙を覚える一番いい方法は自然に覚えること、つまり文脈の中で覚えることだ。」

この種の誤解はこういった議論で典型的なものなので、ここでお互いに話題にしている内容の定義をすることから始める必要があります。

語彙を増やすというのは、次の2つのことを意味しています。

  1. 新しい単語を覚える
  2. 覚えた単語を忘れない

 

さて、新しい単語を覚えて、かつ忘れないような方法は無数にあります。

一つの方法は、単語を選び、それを単体で丸暗記やフラッシュカードなどで暗記する方法です。(これらを記憶テクニックと呼ぶことにしましょう。)

この対極にあるのが、ホリスティック(全体的)な手法で、本を読んだりポッドキャストを聞いたりして自然と新しい語彙を覚えようとするやり方です。

どちらの方法が優れているというわけではありません。単にやり方が異なるというだけです。

しかし、ホリスティックな手法を好む人たちは、いわゆる「記憶テクニック」を不自然だと言って批判することが多くあります。

これは誤解です。

この記事で僕が主張したいのは、教科書、フラッシュカード、小説、単語リストなど、どのように勉強しようと、記憶するプロセスは大まかに言って同じだということです。(そのように感じないかもしれませんが。)

つまり、本の中であろうと単語リストであろうと、新しい単語が出てきた瞬間から、最終的にその単語が自分のものになって会話で自然と使えるようになるまで、その単語は頭の中で同じルートを通らなければならないわけです。

この記事で学ぶ A.R.T. テクニックは、このプロセスを明確にし、効果的な語彙学習・記憶に必要なコア・プロセスを特定しようという僕の試みで、どんな外国語学習の方法論にもうまく合わせて使えるように考えられています。

注記: 僕は記憶暗記という用語はあまり適していないと考えています。というのは、この用語は外国語学習の他のプロセスを考慮していないように聞こえるからです。しかし、最適な用語が何であるにしろ、外国語学習の初心者は語彙を増やそうとする際に経験する問題を「記憶力が悪い」と表現しがちです。この理由から、僕はここでこの用語を使うことにします。

みなさんは間違いなく次のような気持ちが理解できるでしょう。

  • 新しい単語を覚えるのに延々と時間をかけたが、全く身につかない
  • 見ればその単語がわかるのに、会話で必要な時に思い出せない
  • 単語を覚えるシステムがなく、単に時間を無為に過ごし、藁にすがりついているだけのような気分に陥る

これでは、物事を覚えるのがあまり得意ではないと考えるのも無理はありません。

でも、これはみなさんの記憶力のせいではないのです!

みなさんの脳はすばらしい装置で、毎日膨大な量の情報を蓄えています。

そして、みなさんは間違いなく既に外国語の単語を十分に知っているのです。時間をかけて外国語に触れてきたことで、特に意図せずに身についている単語が。

問題は、語彙を「必要な時に」覚えることでしょう。

単語を自分が使いたいと思うその時に、使いたいわけです。

なので、結局それは記憶力の問題ではないのです。みなさんの記憶はすごいことができる力を持っているのですから。

不足しているのは、自分の記憶力を活用するための信頼できるシステムなのです。そのシステムで自分が使いたい新しい単語やフレーズを確実に覚えるように練習すれば、絶対に忘れないようになるわけです。

また、その単語を必要な時に思い出し、会話で使えるように練習をする必要があります。それにより、同時に会話が流暢になるわけです。

そして、それは簡単なのです。ちょっとした練習でできるようになります。

では、A.R.T. テクニックを紹介しましょう。

これは3つのパートで構成されているのですが、この記事はその最初のパートについて紹介します。

  1. Attention(注意力)
  2. Repetition(繰り返し)
  3. Try it out!(実践!)

では、本題に入りましょう。

パート1:重要な手がかりを探すのだ、シャーロック!

how to learn vocabulary foreign language

[イメージ著作権:dynamosquito]

シャーロック・ホームズが新しい事件を捜査する時、まず手がかりを探します。

犯罪現場を調査し、何百という様々な情報に直面するのですが、実際に重要なのは数える程しかありません。

それらの有力な情報を合わせて、何が起こったのかを想像するわけです。

シャーロック・ホームズの仕事は、何が重要で、何が重要でないかを決めることです。そうやって非常に複雑な事件を解決するわけです。

このコンセプトを語彙の学習に適用しましょう。記憶の話をする前にみなさんが自問自答しなくてはいけないのは、次の重要な質問です。

「そもそも何を記憶するのか?」

英語には 1,025,109 語の単語があります(2014年推定)。間違いなく全てを知る必要はありません。

外国語が急速に上達するポイントの一つは、 自分にとって重要な語彙を学ぶこと。

外国語学習で出てくる単語には、自分にとって役に立つ単語とそうではない単語があります。適切な単語を選ぶことで、自分の仕事や興味があること、その他の重要なことを話すのにすぐに役立つわけです。

つまり、覚えようとする単語を取捨選択する必要があるということです。

毎日、勉強時間が限られている中で、意識することで自分にとって役に立つ単語を選ぶことができます。でも、意識しなければできません。

でも、あまり考えすぎないことです。

外国語で新しい単語に出くわすたびに、自問自答してみましょう。「どの単語やフレーズが自分にとって一番役に立つだろうか?」

具体的な例

フランス語を学んでいると仮定しましょう。南フランスで優雅に老後を過ごすためです。

まだ比較的初心者だとしましょう。

  1. みんなが使っているフランス語の教科書で勉強していて、その中のある章でフランスの空港のセキュリティー・チェックを通るために必要な単語が10語出てきました。
  2. 数日後、外国語のイベントに出席すると、気さくなフランス人男性に会って、フランス語の練習をする機会を得ました。お互いにいろいろ話すうちに、今まで知らなかった単語が10語出てきました。(後ですぐに忘れないように書き留めておきました。)

次の日、2つの選択があります。

  • 教科書で出てきた空港のセキュリティー・チェックに関する語彙を覚えますか?
  • それとも、会話で出てきた単語を覚えますか?

答えは明らかでしょう。

  • 空港のセキュリティー・チェックでフランス語を話す必要はおそらくありません。
  • なので、その語彙は「価値が低い」わけです。
  • 一方で、会話で出てきた単語はほぼ間違いなくまた出てきます。たぶん次の会話で出てくるでしょう。
  • なので、今すぐにその単語を覚えるのは、フランス語をうまく話せるようになるのに役立つわけです。

これにも関わらず、ほとんどの人は教科書を単に最初の章から順に通して学んで、書いてあることを盲目的に全て覚えようとするのです。これはあまり賢い勉強法とは言えません。

さて、覚える価値がある語彙を選んだ後は、次の仕事は、シャーロック・ホームズのように、新しい単語を熟知することです。

the art of memory

イメージ著作権: 118316968@N08

記憶のA.R.T.

「A」は何を表しているかというと、

Attention(注意力)です。

how to improve your memory教科書の一節を読んでいるとしましょう。覚えたい単語をいくつか念入りに選んだとします。

 

次に、それぞれの単語に注意を払う必要があります。

単語を詳細に観察しましょう。声に出して読み、頭の中で関連事項を探してみましょう。

次のことを考えてみましょう。

  • 自分が知っている他の言語の単語と発音が似ていないか?
  • 単語の一部分はどうか?単語の一部分の発音は何か自分が知っていることに似ていないか?
  • その単語は自分の人生でどんな意味があるか?(例えば、最初に聞いたのはどこだったか?誰と一緒にいたか?、など)
  • その単語の性別が自分にとって単語の意味に影響するだろうか?(例えば、フランス語では女性でla luneです。これは覚えるのに何か役に立ったりしないか?)

可能な限り、どんなに小さなことでもいいので探してみましょう。それが記憶の「とっかかり」となり、後で思い出すのに役立つのです。

自分がルーペを持ったシャーロック・ホームズになったつもりで、単語をありとあらゆる角度から観察しましょう。

それから単語レベルを超えて考えます。

文全体を見て、他にどんな単語があるか見ます。シャーロック・ホームズのように、犯罪現場からの情報をつなぎ合わせて、隠れた事実を探すのです。

文脈を全て使って新しい単語を理解するようにしましょう。

  • その単語は、既に知っている単語と結びついているか?(例えば、 to take a risk など)
  • その文は、記憶を固定するのに役立つような、個人的な意味があるだろうか?(例えば、かつてこの単語から連想できるような大きなリスクを犯したりしたことはないか、など)

さて、これは厳密にやる必要はありません。

記憶は予測できませんが、自分の注意力を単語に注ぎ、多様な角度から攻略することで、脳がとっかかりとして使えるような、何か後で思い出せるようなことを見つけることができるようになるでしょう。

注意力がプロセスの最初の部分ですが、これだけでは必ずしも十分ではありません。

新しい語彙を長期記憶に入れるには、まだ他にすべきことがあります。

それが、R.T. がある理由なのです。 

シリーズのパート2を読むには、ここをクリック。

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